2019/02/14  [ 屋台づくり

彫刻の題材:鳳凰(ほうおう)

祭り屋台の彫刻は、さまざまな神話や伝説、歴史物語から、その題材が選ばれます。生き生きとした彫刻は、祭り屋台をさらに豪華絢爛な装いにします。今回は、その彫刻の題材の中でも「鳳凰(ほうおう)」について、ご紹介します。

「鳳凰」は、中国の想像上の霊鳥です。古代の中国では、麒麟(きりん)、亀、竜とともに、めでたい大切な動物として、考えられていました。鳳はオス、凰はメスを表します。体は前部が麒麟、後部がシカ。くちばしはニワトリ、首はヘビ、背中は亀、尾は魚に似ていて、羽毛は五色に彩られていたとされています。

アオギリ科の落葉高木である梧桐(ごとう)に宿って、竹の実を食べ、甘く美味しい泉である醴泉(れいせん)の水を飲むとされています。優れた知恵や徳を持った国を治める人物が世の中に出てくる時に姿を見せると言われています。

中国の古代の帝王である黄帝(こうてい)が天下を治めた時に宮廷に鳳凰が飛来したとされ、同じく太古の聖帝である舜(しゅん)の時代にも、再び鳳凰が現れたとされています。めでたいことの兆しや象徴とされているので、さまざまな装飾や工芸品、文様などにも使われ、日本には仏教とともに伝来したと言われています。

このように、彫刻の題材についての物語や由来など、シリーズでご紹介していこうと思います。どうぞお楽しみにお待ちいただけたら幸いです。