カテゴリー: お知らせ

2019/06/20

建造実績:森町下宿「桑水社」前編

山本建築が実際に手掛けた祭り屋台の建造実績をご紹介したいと思います。今回は森町下宿「桑水社」です。

初代となる屋台は江戸時代に、二代目は明治初期に、三代目は1924年(大正13年)に松浦清太郎をはじめとする工匠たちによって建造されました。車輪は鈴木喜平、塗装は袋井市久津部の方が手掛けています。

彫刻は宮本丹次(袋井市上山梨)によるもので、桃太郎の物語や桐に鳳凰、鯉乗り琴高仙人、亀乗り黄安仙人などが彫り上げられています。建造当時は、彫刻を取り付けた屋台が珍しかったこともあり、非常に注目を集めたと言われています。

屋台の名称である「桑水社」は、古代の中国で日照りが続いた際に、人々の渇きを癒やした桑の大木の葉に溜まった水滴に由来しています。

1984年(昭和59年)10月に、山本建築の初代・山本庄平が大改修を実施しました。大改修の部分は、手木、中屋台、桁の上部の高欄で、構造上の主要な部分を新しく変更いたしました。屋台の上部が大きくなった分、下を支える手木の部分も補強して、新たに生まれ変わりました。

当時の写真を確認すると旧屋台の漆部分に対して、改修した箇所のヒノキ材が白く、とても分かりやすいコントラストになっています。次回は、さらに1999年(平成11年)の彫刻の取り替えや支輪の増設工事について、ご紹介します。

2019/06/13

建造実績:森町栄町「藤雲社」後編

前回(http://www.yamamoto-kenchiku.co.jp/work/190606/)に引き続き、山本建築の祭り屋台の建造実績として森町栄町「藤雲社」のご紹介です。今回は、各所の彫刻や近年のメンテナンスについてお伝えいたします。

)に引き続き、山本建築の祭り屋台の建造実績として森町栄町「藤雲社」のご紹介です。今回は、各所の彫刻や近年のメンテナンスについてお伝えいたします。

「藤雲社」の正面の欄間には左から大黒天、布袋、恵比寿。御簾脇の左には毘沙門天、右には弁財天。脇障子の左には寿老人、右には福禄寿といったように七福神を配置して、町民の健康や幸福、繁栄を願っています。

左右の側面には、勇壮な姿が心という字を表す下り龍と宝珠を抱いた昇り龍を配置して、栄町の隆盛を祈っています。虹梁には、四方神の青龍、白虎、朱雀、玄武。裾には鶴亀に波。

屋台後方には守護神として二柱の力神を配して、末永く子孫に引き継がれることを念願しています。また上部の支輪には、長寿や繁栄を込めて十二人の仙人が彫り上げられています。その他に、木鼻には獅子と龍、浜縁下には金蒔絵の天人の図も。

1987年(昭和62年)に建造された「藤雲社」は、1989年(平成元年)に漆塗りが施されました。2017年(平成29年)には、メンテナンスが必要となり、車輪を一度ばらして、調整し再度輪締めを行なうと同時に、漆の塗り替えと金箔の補修を実施。

「藤雲社」の本漆は、特殊な溜め塗り技法を採用し、重ねて塗られた赤色が経年とともに輝きを増すという魅力的な特徴を持っています。そのため、彫刻も取り外し、これまでの汚れを落として、漆塗りに合った美装工事をいたしました。削れてしまった金箔部分なども、修繕することで元の輝きを取り戻すことができています。

山本建築では、祭り屋台の新造の他にもメンテナンスや修理を行なっています。お困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

【各種のお問い合わせは、こちらから】
http://www.yamamoto-kenchiku.co.jp/contact/

2019/06/06

建造実績:森町栄町「藤雲社」前編

山本建築が実際に手掛けた祭り屋台の建造実績をご紹介したいと思います。今回は森町栄町「藤雲社」です。

1985年(昭和60年)に町民の屋台新設を願う声が高まり、町内総会が開かれ話し合いの結果、屋台の建設が決定、建設委員会が発足。地元の栄町にある山本建築の初代・山本庄平と二代目・和夫が工匠として携わらせていただき、1987年(昭和62年)に「藤雲社」は完成しました。

屋台の名称である「藤雲社」は、栄町にある金守神社の楠と藤に由来しています。樹齢400年以上の楠の巨木に、まるで龍のように雄々しく巻き付く大藤。花の季節には、空を覆う雲のような藤花となります。

この大藤は龍が雲に昇る姿のような力強い躍進を、そして藤花は町民の平和な幸福を表す象徴であります。このような大藤にあやかって、「藤雲社」と命名されました。

伝統的な森町の屋台形式を重んじて高欄式二輪屋台で、その材も樹齢300年以上のヒノキを採用しています。

彫刻は志村孝士(二代目・流張、福井県三国町)、御簾の社名揮毫は森町出身の杭迫柏樹(京都市伏見区)、御簾の装束師は平安草苑(京都市中京区)、車輪は村松利雄、建具は高木和夫、建具の塗師は村松菊郎、電気は平尾電気が手掛けています。

次回はさらに各所の彫刻や近年のメンテナンス等についてもご紹介していきます。

2019/01/01

新年の挨拶

明けましておめでとうございます!山本建築の山本真毅です。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

2018年を振り返ってみますと、トータルで約2年を掛けて進めてきた磐田市の四輪屋台が無事に完成しました。通常よりも大きな屋台をつくり、多くの関係者の皆さんに喜んでいただけたようで、ひと安心しています。

また多くの皆さんのご協力を得て完成しましたので、改めて感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。

秋頃には屋台づくりのホームページのリニューアルも実施しました。スマートフォンでも見やすいデザインに仕上げてありますので、ぜひ定期的にチェックしてみてください。通常の屋台のほかにも、小型屋台やミニ屋台、提灯台、太鼓台の紹介ページを作成したことで、静岡県内をはじめ全国各地からのお問い合わせもありました。

特にご好評いただいている提灯台に関しては、2019年度バージョンも販売予定です。またさらにホームページのコンテンツを増やしていくつもりです。お楽しみにお待ちいただけたらと思っています。

本年も1957年創業以来の豊富な経験と技術を注ぎ込んで、町の宝である屋台づくりに励み、祭り文化の継承を担っていきます。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

山本建築
代表取締役 山本真毅

 

 

2018/11/06

平成30年度 遠州森のまつり

こんにちは、山本建築です。

平成最後の遠州森のまつり、天気にも恵まれ無事終えることが出来ました。町内の皆様お疲れ様でした。


【平成30年度 森のまつり・舞児還し】

藤雲車

素晴らしい舞児帰宅式でした。舞児宅の皆様おめでとうございます。

2018/10/20

屋台心棒金具

こんにちは(有)山本建築です。

先日地元屋台の心棒を納品させていただきました。

山車の車輪の軸になる「心棒」は厳選された上質な硬木材を使用いたします。職人の手で削り出された心棒の先には木材の乾燥収縮による干割れ防止に鉄のリングが嵌められます。

昔に比べると割れにくい材料を使用しておりますのでその心配は減りましたが、心棒先の保護とお祭り屋台にふさわしいデザイン装飾は屋台好きには引き合いがある部分でもあります。

遠州森町(有)山本建築ではご町内からのご要望を大事にし、これからも丁寧なモノづくりを心がけて参ります。

2018/10/12

提灯台納品

こんにちは、(有)山本建築です。

先日弊社で製作している提灯台を滋賀のお寺様に納品させていただきました。

ご使用方法や頻度等を確認させていただいたところ、埋め込み式で法要の際にご使用するとのことでしたので、土台の足を無くす代わりに柱部分を太めの物に替えさせていただき納品となりました。

台風の時期と重なり、遠方への発送ということで心配でしたが、先方様よりお礼のお言葉もいただけたのでホッとしました。

今回いただいたお客様からのお褒めの言葉を大事にし、これからも丁寧なモノづくりを心がけて参ります。

2018/09/06

鎌田神明宮大祭り


磐田地区のポスターに弊社で製作させていただいた山車が載っているということで、事務所まで届けてくれました。

今年の祭典も宜しくお願い致します。

2018/07/12

株式会社中部テック様

今回は弊社が最近お世話になった近隣の企業様を紹介します。

株式会社中部テック

掛川市大渕を拠点とする企業様で、弊社で販売しているミニ屋台を梱包して郵送することを想定して、梱包用の段ボールを作っていただきました。

見積もりの段階から丁寧で素早い対応をしていただき、製品受け取り時も大変優しい対応をしていただきました。製品の品質も確実な仕上がりで、安全に商品を届ける為の梱包の仕方も教えていただきました。

小ロットの注文だったにも関わらず終始優しく丁寧な対応と正確な仕事をしていただき、大変有り難く助かりました。




リンク先

株式会社 中部テック

2018/07/10

木彫刻のまち 井波

「日本遺産」

まだこの言葉を聞き慣れない方も多いと思いますが、これは地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するものです。

この日本遺産に弊社も山車の彫刻でお世話になっている木彫刻のまち・井波(富山県)が

「宮大工の鑿一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」

として平成30年5月に認定されました。伝統を受け継ぐ後継者不足が各方面から聞こえる中、今回の認定のニュースは非常に嬉しく、そしてありがたく思います。

私たちも井波の彫刻をいれてもらうに恥ずかしくない山車作りが出来るよう努力を重ねて参ります。

関連ページリンク

日本遺産ポータルサイト 井波紹介ページ

井波彫刻協同組合 HP