2019/07/04  [ お知らせ

建造実績:袋井市上山梨下町「遊僊車」前編

山本建築が実際に手掛けた祭り屋台の建造実績をご紹介したいと思います。今回は袋井市上山梨下町「遊僊車」です。

初代の屋台は、若い人たちの手づくりによるものでした。二代目の屋台は、他町の新しい屋台に刺激を受け、1917年(大正6年)に建造。近辺にない調和の取れた立派な屋台が完成しました。

1944年(昭和19年)の東南海地震により、二代目の屋台は屋台倉庫とともに損壊してしまいましたが、町内の大工の手によって修復され、大事に曳き回されました。

その後、70有余年の歳月による老朽化のため、1990年(平成2年)に三代目となる屋台が新造され、1992年(平成4年)には漆塗りも施されました。

屋台の名称の「遊僊車」の“僊”は仙人の“仙”。仙人は不老不死の法を修めて、神変自在の法術を有することから、町民の長寿と繁栄を願い、お祭りの時には仙人のように高く舞い、楽しく遊ぶという意味が込められて「遊僊車」と名付けられたと言われています。

三代目の屋台は、かねまた木材によって確保された天竜美林の樹齢150有余年のヒノキの銘木を主体として用いています。屋台本体は、山本建築の初代・山本庄平と二代目・和夫が工匠として携わらせていただきました。

次回はさらに屋台の各所や彫刻、近年の美装工事等についてもご紹介していきます。