2019/10/01  [ お知らせ

大阪「岸和田だんじり祭」視察レポート

山本建築の代表・山本真毅です。今回、ご縁があって大阪「岸和田だんじり祭」の視察に行ってきました。そのレポートをお届けしたいと思います。

現地に行ってみて感じたのは、森町よりも人口が多く新しい町並みでしたが、一歩路地に入ってみると、昔からの旧家が点在していて、どこか森町にも似た空気が漂っていたこと。また、至るところに誇らしげに、ご祝儀の看板が掲げられ、祭典の活気がみなぎっていました。

屋台や山車は地車と呼ばれ、各町内がそれぞれに合わせた正装に身を包み、真剣な眼差しで統制の取れた曳き廻しは見応えがありました。曳き廻しの際は常に全力疾走で、試し曳きを含めた三日間合計で、フルマラソンに近い距離を走破することもあるようです。

何台もの地車が猛スピードで町中を駆け抜ける光景は、まるでF1のモナコ・グランプリのようでした。参加者たちは、ほとんど酒を飲まないで、休憩でも差し出された飲み物の多くがスポーツドリンクだったのは驚きました。

若衆の中には複数の豆が裂けて、手のひら全体が血だらけになっている方も。そうまでして、祭りに挑む姿は凄まじかったです。

地車は総ケヤキづくりで、重量は約4トン。形状は遠州地方にはない二重屋根で、特に破風の曲線が非常に魅力的です。理屈抜きに、ただただ格好良いですね。出組も細かく屋根を除いたあらゆる箇所に彫刻が施され、町内の想いが吹き込まれています。

遠州地方の屋台の車輪は大八車が多いですが、地車の車輪は直径60センチ程のマツを輪切りにして、形状を整えたコマと呼ばれるもの。静岡県内ですと藤枝市や島田市の屋台と同じ形状です。

屋台小屋の構造も勉強になり、目から鱗の視察となりました。異なる地域の文化や技術に触れて、改めて祭り屋台を製作する大工職人としての務めと誇りを見つめ直す素敵な時間を過ごすことができました。今後も町内の皆様が求める最高の屋台や山車をつくり上げていきたいと思います。