2019/10/03  [ お知らせ

建造実績・二輪屋台:袋井市本町中央町西「声奏鶴」前編

山本建築が実際に手掛けた祭り屋台の建造実績をご紹介したいと思います。今回は袋井市本町中央町西「声奏鶴(聲奏鶴)」の二輪屋台です。

初代の屋台は江戸時代の天保(1830年~1844年)の頃に存在していたらしいですが、資料がなく正確なことは分かっていません。二代目は、1890年(明治23年)に建造。

三代目は、1915年(大正4年)に掛塚の船大工に依頼して、徐々に彫刻が加わって1922年(大正11年)に完成。現在の四代目となる屋台は、1994年(平成6年)に建造されました。

四代目の屋台本体は山本建築が手掛け、彫刻は井波彫刻の伝統工芸士・池田誠吉(富山県南砺市)が携わっています。

屋台の名称「声奏鶴」は、地元にある白鬚神社の本殿にある“鶴乗仙人”にちなんで、曹洞宗の寺院・可睡斎(かすいさい)の11代目の住職・仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚が命名したという口伝もあります。

彫刻は白鬚神社にある“鶴乗仙人”を欄間に、同様に“亀乗仙人”と“鯉乗仙人”を御簾脇に再現してあるのも大きな特徴となっています。その他に、脇障子の表には獅子の子落とし、裏には唐子と松の彫りも。

今回はここまでですが、次回はさらに細部までこだわりの詰まった彫刻や螺鈿(らでん)、金物などを詳しくご紹介していきます。