彫刻

屋台の彫刻

古くから伝わる神話やおとぎ話、昔話などの神様や動物、登場人物、地域にゆかりのある模様などを彫り上げます。各地域のみなさんの好みや趣向、オリジナリティーを盛大に表現することが可能です。木材選びから屋台全体の均整を考慮して、山本建築と彫刻師が協力して、みなさんのご要望にお応えします。伝統と技術、そして生命の吹き込まれた各種の彫刻をお楽しみ下さい。

欄間

欄間(らんま)は、屋台の前後左右にある上部の横長の部分です。勇壮な裸龍もあれば、みなさんがご存知の昔話やおとぎ話、神話などが描かれる事が多くあります。屋台彫刻の重要な部分のひとつであり、各地域のみなさんが特に力を入れる場所です。裸彫りのように彫り抜くので、立体的で今にも飛び出してきそうな躍動感と生命力が溢れる形に仕上がります。

御簾脇

御簾脇(みすわき)は、屋台正面にある両サイドの縦長の部分です。横長の彫刻が多い中、縦長のスペースなので、人物像の物語が取り入れやすく、勇ましい戦いの様など左右で展開できるのが大きな魅力です。上下に動きのある題材では、鯉の滝登り、獅子の子落としなどダイナミックな彫りを演出できる空間です。

木鼻

屋台の外側に向かって出ていて、上部を支える場所、木鼻(きばな)。木の端という意味で、木端とも書かれます。獅子や貘(ばく)、力神や龍など多くの題材が取り入れられます。口を空いている阿像(あぞう)、口を閉じている吽像(うんぞう)が連続して並ぶ場合もあり、さまざまな工夫もできます。特に4つの角の隅木鼻(すみきばな)は、2方向から見られるので、特に印象的です。上部の出組の構造美と調和した屋台の大きな見所のひとつです。

支輪

支輪(しりん)は、欄間よりもさらに上部にあり、出組(でぐみ)の間に挟まれた部分。その後側に裏板が、はめ込まれることにより、一層陰影が増します。幾重にも連なる出組みの構造美は、安定感がありながら豪華絢爛。昔から現在に残る伝統の形は、それぞれを有機的に結び付け、ひとつの屋台装飾として成立します。支輪彫刻が付いている屋台は、大阪・だんじり祭り、愛知・半田祭り、そして静岡・遠州森の祭りにしかありません。全国的に見ても珍しい屋台になります。

持ち送り

持ち送りは、柱から水平に突き出る隅木(すみぎ)や上部の梁などを下から支える部分です。古くから神社やお寺の建築などにも多く見られます。御簾脇や欄間などの彫刻と並んで、屋台の装飾美を左右する大事な部分です。

太鼓台

彫り物の配置は、各所に反映し工夫する事ができ、祭り屋台のアクセントやワンポイントにオススメです。こちらは太鼓台の下の力神(りきじん)。太鼓台を勇ましく担ぐ姿が、力強く表現されています。彫刻師によるケヤキ彫りで、凛とした面構えに仕上がっています。